「導入したシステムが自社の勤務ルールに合わず、結局Excelで手修正している」「問い合わせへの対応が遅い」「料金が上がった」——。
勤怠管理システムの乗り換えを考える理由はさまざまですが、多くの担当者が二の足を踏むのは“移行の大変さ”です。
本記事では、乗り換えるべきかの判断から、比較のポイント、移行スケジュール、引き継ぐべきデータまでを整理します。
乗り換えを検討すべき5つのサイン
| サイン | よくある状況 | 放置した場合 |
|---|---|---|
| 手修正が常態化 | 締めのたびに集計結果をExcelで補正している | システム費用と手作業の二重コスト |
| 勤務ルールに合わない | シフト・フレックス・独自休暇が設定できない | 制度変更のたびに運用でカバーし続ける |
| 現場が使いにくい | 打刻漏れ・問い合わせが減らない | 管理部門の負担が減らない |
| 管理に使えない | 月途中の残業や打刻漏れが見えない | 締め後に問題が発覚し続ける |
| サポートが弱い | 設定変更の相談に時間がかかる | 法改正や組織変更に追従できない |
乗り換える前に「不満の正体」を切り分ける
不満の原因が製品そのものにあるとは限りません。
「承認フローが実態と違う設定になっている」「使っていない機能がある」など、設定や運用の見直しで解決するケースもあります。
乗り換えで解決すべき課題か、現行システムの設定変更で解決できる課題かを先に切り分けると、比較の軸がぶれず、乗り換え後に同じ不満を繰り返すことも防げます。
| 不満 | 製品の問題 | 設定・運用の問題 |
|---|---|---|
| 集計が合わない | 自社の勤務形態に機能が対応していない | 勤務パターンや丸め設定が実態と違う |
| 打刻漏れが多い | 現場に合う打刻方法がない | 打刻ルールの周知・アラート未設定 |
| 給与計算で手修正 | 必要な項目を出力できない | 出力レイアウトの設定不足 |
乗り換え時の比較ポイント(初回導入時と違う視点)
| 比較項目 | 確認すること |
|---|---|
| 現行の不満が解消されるか | 切り分けた「製品の問題」を、デモやトライアルで実際の自社データを使って再現・確認する |
| データ移行 | 従業員マスタ、有給休暇の残日数・付与履歴、過去の勤怠記録を移行できるか。移行作業を誰が行うか |
| 並行稼働 | 1締め分を新旧で並行して集計し、差異を確認できるか |
| 給与連携 | 現在の給与システムに必要な項目・形式で出力できるか |
| 契約条件 | 現行システムの解約予告期間・契約更新日、新システムの最低利用期間 |
| 導入支援 | 初期設定や移行時にどこまで支援してもらえるか |
移行スケジュールの立て方(例)
| 時期 | 作業 |
|---|---|
| 切替3か月前 | 不満の切り分け、要件整理、現行契約の解約条件を確認 |
| 切替2か月前 | 製品比較、自社データでのトライアル、見積もり取得 |
| 切替1か月前 | 初期設定、従業員マスタ登録、有給残日数の移行、例外ケースのテスト |
| 切替月 | 1締め分の並行稼働(新旧の集計結果を比較)、従業員への案内 |
| 切替後 | 最初の給与計算まで確認し、問い合わせ内容をもとに設定を調整 |
切替時期は、締め日の翌日(給与計算期間の初日)に合わせるのが基本です。
年度途中の切替では、36協定の年間の残業累計や有給休暇の付与・取得実績が新旧システムで分断されやすいため、引き継ぎ方法を事前に決めておきましょう。
「今のシステムで何が解決できていないか」を整理できれば、乗り換え先の比較は一気に進みます。現行システムの不満と自社の勤務ルールを伺い、iTimeで解決できるかを具体的にご確認いただけます。
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移行時に引き継ぐべきデータチェックリスト
- 従業員マスタ(雇用形態、所属、入社日、承認ルート)
- 勤務パターン・シフトパターン、休日カレンダー
- 有給休暇の残日数、付与日(基準日)、当年度の取得日数
- 36協定の起算日からの時間外労働の累計、月45時間超の回数
- 過去の勤怠記録(労働時間の記録は一定期間の保存が必要なため、旧システムのデータの保管方法も決める)
- 代休・振替休日の未消化分
よくある失敗と対策
| 失敗 | 対策 |
|---|---|
| 前回と同じ理由で選び、同じ不満が残った | 不満の切り分けを先に行い、比較軸にする |
| 有給の残日数が移行時にずれた | 移行前後で全従業員の残日数を突合する |
| 年度途中切替で残業累計が分断された | 年間累計・45時間超の回数を移行データに含める |
| 解約予告期間を過ぎて二重払いになった | 現行契約の更新日・予告期間を最初に確認する |
まとめ
乗り換えを成功させる鍵は、①不満の原因を製品と運用に切り分けること、②有給残日数や残業累計など“途中経過のデータ”を確実に引き継ぐこと、③1締め分の並行稼働で差異を確認することの3点です。
移行の手間を理由に不満を抱えたまま運用を続けるより、計画的に進めれば切替の負担は十分に抑えられます。
iTimeでできること
iTimeは打刻、申請承認、休暇管理、勤怠集計、アラート、ダッシュボード、給与連携用CSV出力などを備え、月末集計だけでなく日々の勤怠管理に活用できる仕組みを目指しています。
乗り換えを検討中の方は、現行システムで解決できていない課題がiTimeで解決できるかを、自社の勤務ルールをもとにご確認ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。制度・法令の具体的な適用については、厚生労働省等の最新の公的資料や社会保険労務士等の専門家にご確認ください。
勤怠管理システムの乗り換えを検討中の方へ
現行システムへの不満、自社の勤務ルール、給与システムとの連携状況を伺い、iTimeで解決できるかを一緒に確認します。「まだ乗り換えるか決めていない」段階でもお気軽にご相談ください。
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