iTimeで農業のデジタル化を推進し、未来を切り拓く

茨城県水戸市に200年以上の歴史を持つ八木岡農園では、勤怠管理と工数管理のためiTimeを導入しました。同農園では、複雑な勤務体系や季節労働者の管理に苦心していましたが、iTimeの導入によって業務効率が大幅に向上したといいます。今回は、8代目となる八木岡信様（23歳）に、iTimeの導入効果と農業の未来についてお話を伺いました。

 

【今回お話を伺った方】

・代表取締役社長：八木岡慎様

 

事業内容と八木岡様の役割について教えてください

八木岡様：当農園では、季節に応じて様々な野菜を栽培しています。ブロッコリーとカリフラワー、キャベツと白菜、ネギ、水稲を中心に育てています。農地は水田と畑を合わせて約25ヘクタールにも及びます。

私は2023年4月に社長に就任しました。最初は農業を継ぐつもりはなかったのですが、大学時代にコロナ禍で実家に戻り、農業の魅力に気づきました。実際、自分の頑張り次第でいくらでも稼げるし、機械化も進んでいるので、昔ほど人力に頼る必要はなくなってきています。

 

iTimes導入のきっかけは何ですか

八木岡様：アプリシエイト社との取引がきっかけでした。当農園では、アプリシエイト社に野菜を納入しているのですが、その際に勤怠管理の話題になり、iTimeを紹介されました。ちょうど勤怠管理の効率化を検討していた時期だったので、すぐに導入を決めました。

 

導入前にはどのような課題を抱えていらっしゃいましたか

八木岡様：すべての勤怠管理を手書きで行っていたため、月末の集計作業に多くの時間を費やしていました。月末になるとずっと計算してやるような感じで、時間外が何時間とか自分たちで計算していました。特に、農業特有の早朝勤務や、ハウス内作業での割増賃金など、複雑な勤怠管理に苦労していました。

また、外国人従業員も雇用しており、言語の壁も大きな課題でした。国によって数字の書き方が違ったりして、解読不能な時もありました。

 

iTime導入後、どのような変化がありましたか

八木岡様：導入から3〜4ヶ月経ちましたが、大きな変化を実感しています。まず、月末の勤怠管理作業がほぼゼロになりました。集計結果が出たものをコピーして明細にすれば済むようになり、全員分やっても1時間くらいで終わるようになりました。

また、従業員が現場で直接打刻できるようになり、作業効率が大幅に向上しました。今までは作業場や倉庫に戻ってきて記録しなければならなかったのが、現場で直接打刻できるようになり、すごく楽になりました。

当農園では、従業員の半分以上が外国人ですが、外国人従業員にとっても、4つのボタンだけの操作で直感的に使えるようになり、言語の壁を克服できました。さらに、入力ミスがあっても、その日のうちにLINEで連絡して修正できるようになり、正確な記録が可能になりました。

 

普段の業務での使い方について教えてください

八木岡様：主に従業員の勤怠管理と工数管理に使用しています。早朝や夜間の割増賃金の計算も自動で行われるので、非常に助かっています。また、従業員の方々も、自分の車で現場まで行って、現場から直接家に帰れるようになったと喜んでいます。自分にとっても従業員にとっても働き方改革のような形になりました。

 

iTimeをどの様な人におすすめしたいですか

八木岡様：農業に携わる方々、特に複雑な勤務体系や季節労働者を抱える農園におすすめです。農業は天候や季節に左右されるため、勤務時間が不規則になりがちです。iTimeを使えば、そういった複雑な勤怠管理も簡単に行えます。

また、若手農業者にもおすすめです。デジタル化によって農業のイメージを変え、若い世代にもっと農業の魅力を伝えられると思います。農業って汚いとかつらいとか、マイナスなイメージばかりですが、実際はそうでもないんです。若い人たちにもっと農業の魅力を伝えていきたいですね。

 

最後に、今後iTimeを使ってやりたいことを教えてください

八木岡様：農作業日誌のデジタル化を進めたいと考えています。例えば、去年の作業日をポップアップで表示してくれるような機能があれば、来年の作業計画を立てる際に非常に役立ちます。

また、農協の部会での情報共有にも活用したいですね。みんなで作業を共有しながら、より良い農産物を作れるようになればいいと思います。さらに、気候変動への対応にも活用できると考えています。温暖化で夏の気温が高くなっているので、過去のデータを参考に作業日程を調整するなど、柔軟な対応ができるようになればと思います。

今後10年、20年で生産者が8割くらい減ってしまうかもしれないという説もあります。だからこそ今のうちに、同世代の仲間をたくさん増やして、将来のために頑張りたいと思います。iTimeのようなデジタルツールを活用しながら、伝統ある農業の新しい形を模索していきたいですね。

 

― インタビューへのご協力、ありがとうございました。引き続き、iTime・株式会社アプリシエイトをよろしくお願いいたします。