社員は忙しく働いている。売上も伸びている。それでも利益率が上がらない——。
こうしたとき、売上だけを見ていても原因が見えないことがあります。
そこで重要になるのが“時間”という経営資源です。
「忙しい」と「生産性が高い」は違う
同じ売上1,000万円でも、2,000時間かかった案件と1,000時間で完了した案件では、時間当たりの成果は大きく異なります。
工数を記録するだけでなく、売上・粗利・付加価値など、自社が重視する成果と時間を結びつけて見ることが重要です。
1時間当たりの価値を見る
| 例 | 案件A | 案件B |
|---|---|---|
| 売上 | 1,000万円 | 800万円 |
| 投入工数 | 2,000時間 | 800時間 |
| 売上÷工数 | 5,000円/時間 | 10,000円/時間 |
| 見るべき点 | 売上は大きいが時間投入も大きい | 売上は小さくても時間生産性は高い |
これは単純化した例であり、実際の採算判断では原価・粗利・経費なども考慮します。ただし、“売上額だけでは時間の使い方の良し悪しは分からない”ことは明確です。
4つの切り口で分析する
- プロジェクト別:見積に対して時間を使いすぎていないか
- 顧客別:売上は大きくても追加対応が多すぎないか
- 部門別:間接業務や会議時間が増えていないか
- 業務別:高付加価値業務へ時間を振り向けられているか
数字を出した後が重要
時間生産性が低い案件を“悪い案件”と決めつけるのではなく、仕様変更、手戻り、教育期間、戦略顧客対応など背景を確認します。
指標は人を評価するためではなく、改善すべきプロセスを発見するために使うことが重要です。
まとめ
生産性向上は“もっと速く働く”ことではありません。限られた時間を、より価値を生む仕事へ振り向けることです。
そのためには、時間と成果を同じ画面で考えられる状態が必要です。
iTimeValueでできること
iTimeValueは、工数と売上・経費等を組み合わせ、プロジェクト損益や時間当たりの付加価値を可視化する考え方を支援します。
『何時間働いたか』から『その時間でどれだけ価値を生んだか』へ、管理の視点を広げます。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。制度・法令の具体的な適用については、最新の公的資料や専門家にご確認ください。
